催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

21世紀COEプログラム「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」

大学院生を対象とした特別セミナー

平成16年12月21日 (火)
農学部総合館 応用生命科学専攻第3セミナー室(E-112)


Single Protein Production in Living Cells
(生細胞における単一タンパク質生産)

Masayori Inouye 教授
(Professor & Chairman, Department of Biochemistry, Robert Wood Johnson Medical School, New Jersey)

連絡先:阪井康能(Tel: 6455)

 

 Inouye教授は、真核生物細胞のタンパク質分泌機構に関する世界的な権威である。今回、タカラバイオの招きで来日される機会に、本COE事業の一環として、講演をお願いした。
 当講演会では、タンパク質分泌機構に関する基盤的研究から有用タンパク質を生産する応用研究への展開について講演して頂く。なお、同教授は日本国籍であるが、米国での永住権を取得しており、米国に居住する国際的研究者である。

開催報告
 Inouye教授には、ご自身が発見された大腸菌のもつ特異なmazF RNase を用いた単一蛋白質遺伝子発現法とその応用について、わかりやすくご講演頂いた。お話は、仮眠細胞での生理学、動物細胞でのアポトーシス、タンパク質構造決定法まで広範な領域に及び、講演に対して、参加した大学院学生諸君から数多くの質問があり、極めて活発な討論が行われた。Inouye教授には、学生諸君の積極性を高く評価して頂き、後に電話で米国にその旨を伝えておられたほどであった。
 本講演内容は、本COEプログラムの主題のひとつである国際化にマッチしたものであり、大学院生にとって今後研究を進める上で極めて示唆に富むものであった。