催し

微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点

京都大学21世紀COE

 
講演会・セミナー

 

21世紀COEプログラム「微生物機能の戦略的活用による生産基盤拠点」

大学院生を対象とした特別セミナー

平成16年10月5日(火)
農学部総合館 応用生命科学専攻第3セミナー室(E-112)


中国における応用微生物学の現状および中国原産植物由来の抗菌性物質のスクリーニング

Kaise He(カイゼ・ホウ)氏
中国科学院成都生物研究所 副研究員

連絡先:阪井康能(Tel: 6455) 

 ホウ氏は、学術振興会日中研究者交換事業で当研究科に滞在している。ホウ氏は現在、中国科学院成都生物研究所で微生物や植物由来の抗菌性物質の探索とその作用機構について研究を進めており、多糖類など様々な特徴のある抗菌性物質を発見し、欧米の学術誌に公表されている。
 本セミナーでは、中国の応用微生物学の現状を紹介して頂き、ご自身の研究、特に中国特産の植物由来の抗菌性物質のスクリーニングについてのお話を頂く。

開催報告
 セミナーは2部構成で開催され、前半は中国科学院成都生物研究所の紹介、後半はHe氏の研究テーマである中国原産植物由来の抗菌性物質のスクリーニングについての講演であった。前半に関しては、中国とくに成都がある四川省は非常に多様な地理的条件が存在し天然資源が豊富であること、そこに深く根ざした独自の研究を行っていること、など近年高度成長を続ける中国の先端科学研究の一端に触れることができた。後半に関しては、生理活性物質のスクリーニング法や研究の成果など大学院生にとって非常に示唆に富むものであった。講演後には参加者から多くの質問・意見が出され、活発な討論がなされ非常に有意義なセミナーとなった。